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”チョイ読み”コーナー

極限レベルで走らせているからこそわかる エボの隠れた魅力をドライバーが語る

300万円台でこんなに速いクルマって、
世界各国を見わたしてもランエボだけ

スーパー耐久レース参戦 砂子塾長

(C)ランサーエボリューションマガジン

オレがエボでレースデビューしたのは02年のときだった。最初は、ほかのチームのほとんどがAYCなどの機能を外していたから、エボに付いているそうした機能をまったく認めていなかったんだ。GTレースなんかと違って、スーパー耐久っていうカテゴリーは純粋に市販車をベースにしたレースでしょう? ようは市販車のできがすべてなわけ。それがレースで使えないんじゃ・・・、と思ったんだ。

でもその後、AYC付きのエボでレースに出場することになってびっくり。レースでも使える前後や左右の駆動配分を、AYCやACDなど電子制御でやってのけた。これってすごいことだよね。たしかにそんなに必要としないサーキットもあるよ。でももてぎや仙台のように、大きい舵角で曲がっていくコーナーが多いサーキットでは、アドバンテージがある。

(C)ランサーエボリューションマガジン

レースで通用する速いマシンはいっぱいあるよ。でもスーパーGTマシンのように、見た目は市販車でも、中身はまったく違い、ウン千万円のチューニング費用がかかっている。ポルシェのように手がかからないマシンもあるけど、ベース車両はけっして安くない。

300万円台でこれだけの速さを秘めたマシンとなると、エボしかないだろうね。

PROFILE

砂子塾長
Sunako-Jukucho

20歳のときに富士フレッシュマン(パルサー)でレースデビュー。今シーズンはスーパー耐久に参戦。速さだけでなく、チェッカーまで走らせる安定性にも定評があり、スーパーGTでもスポットで活躍中。ポルシェ使いとしても有名だ。ちなみに若いドライバーへのアドバイスは的確で、塾長と呼ばれるゆえんはこんなところにもある。

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