モータースポーツの世界では、カテゴリーを問わず活躍が目覚ましいランサーエボリューション。全日本ジムカーナでも現在はランエボのほぼワンメイク状態となっている。ランエボのライバルは同じランエボ。マシン性能は拮抗し、1位と2位のタイム差が1000分の1秒台ということも珍しくない。そんな過酷な世界で4年連続チャンピオンを獲得しているのが茅野成樹選手だ。
「自分が参戦しているのはジムカーナN4クラス。マフラーもノーマルといった、改造範囲はかなり限られているクラスなんです。だから勝つためには、ベース車両の性能と、それを引き出すムダのないドライビングが必要となります」
茅野選手といえばエボのイメージが強いが、エボとの付き合いが始まるのはエボⅦから。90年代半ば、ジムカーナでもランエボとインプレッサの登場で、4輪駆動車が一躍花形トップクラスになったが、茅野選手の最初の4駆動マシンはGC8インプレッサSTIバージョンの初代。そこから歴代インプレッサを乗り継ぎ、エボVIIのときにマシンをスイッチする。
「エボに乗り替えたときは、ビックリしましたね。インプレッサと違いトルクとトラクションがすごくて。でも最初のシェイクダウンから違和感なく乗ることができました。インプはジムカーナで使う場合、DCCDなどいくつかの純正部品を定期的に交換しなくてはならないですし」
ここで掲載している内容は、エボマガ紙面から一部内容を抜粋して掲載しています。「もっと読みたい!」というひとは、ぜひ本誌もチェックしてね! »
ジムカーナドライバー
茅野成樹
Kayano Shigeki
愛知県在住。アイシン精機株式会社勤務。1985年AE86で地方選手権に出場。1989年にAW11で初の全日本ジムカーナチャンピオンに。その後SW20を経て初代インプレッサにマシンチェンジ、以後GDB-A型にモデルチェンジされるまでインプレッサを乗り継ぎチャンピオンを多数獲得。ランエボの投入はエボⅦから。2004年から4年連続チャンピオン。2007年はシリーズ全戦優勝。現在のマシンはエボIXMR。
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