いよいよ海外ラウンドへ突入です。2年ぶりのインドネシアはやっぱりやばい。出発前からテロなどが警戒レベル! ラリーが開催されるマッカサルは日本からの直行便はなく、ジャカルタかデンパサール経由で入るしかないと、移動もかなり大変なんです。
ラリー現場に行くのには1泊よけいに必要で、ジャカルタ組とデンパサール組に分かれて現地入り。宿泊ホテルも欧米系列はやめて、地元のローカルホテルに部屋をとったりと、ラリー前から大変な作業でした。コーディネーターは大変です。レキ中にもスマトラ沖地震がありみなさんには心配をかけましたが、ラリーを行うマッカサルはスラウェシ島で、スマトラ島とは離れていて被害はありませんでした。
インドネシアは交通事情が非常に厳しく、慣れるまでルールがわかりません。道路は何車線? なぜ対向車は自分の車線にいるの? アンビリーバブルなルールに驚くばかり! こんな交通事情のなか、うちのドライバーたちはリエゾンを運転できるのか。ちょっと、いやかなり心配?
そんな心配をよそにこの激しい交通事情のなか、現地ドライバーに引けを取らないドライビング?で対等にやりやっている柳&裕矢がいました。さすが、中国で鍛えただけのことはあります。でも、インドのジルには少し負けている気がします(笑)。ちなみにボクは、中国では運転したくないですが、さらにインドネシアは勘弁してほしいですね~。
本番はこんな道路事情のなか、毎日サービスパークがある市内まで2往復します。途中、路上でマーケットが開催され、果物や野菜、魚が、40度の炎天下のなか売られています。大丈夫なのかはわかりませんが、かなりにぎわっています。こんな道を約40㎞・1時間でリエゾンを移動するので、競技車はほぼカーチェイス状態! 道が込んでいるので遅れても大丈夫なのですが、ドライバーはだれもが全開。みんな同類です。
ここで掲載している内容は、エボマガ紙面から一部内容を抜粋して掲載しています。「もっと読みたい!」というひとは、ぜひ本誌もチェックしてね! »
長瀬 努
Nagase Tsutomu
クスコワールドラリーチーム監督
昭和36年7月26日生まれのO型。群馬県出身。1989年キャロッセに入社し、メカニック・営業・開発工場工場長を経て現在代表取締役社長。ドライバーとしては、全日本ジムカーナC1クラスの90年92年99年で全日本チャンピオンを獲得。好きな食べ物は高カロリーな食品で、嫌いな食べ物はヘルシーな食品とわかりやすい。