第7回
ラニーニャ現象の影響でラリーインドネシアは中止
輸送費やエアチケット代に加え、テストも消化できず
すでにご存知の人も多いと思いますが、今年のラリーインドネシアが中止になってしまいました。
日本の猛暑の影響と関係があるようですが、今年のインドネシアは大雨の連続のようです。主催者によりますと、エルニーニョの反対のラニーニャ現象の影響で大雨が続き、コースの安全が確保できないというのが中止の理由です。自然には逆らえないのですが……、残念というか、ウチのチーム的には「どうしてくれるの？」って感じです。
なぜかというと我がクスコチームは、急きょ地元の有力選手のリファット選手から、クスコのエボXに乗りたいというオファーがあったのです。そこでリファット選手用に、白いエボXのラリー車を作り、柳澤選手＆リファット選手という２台体制で挑む予定でした。
すでにマシン＆機材は、インドネシアへ向けて日本を出た後……、ラリー中止の連絡でした。マシンと機材は海を渡りインドネシアで保管され、その後スケジュールドどおり出発します。今頃は中国へ向かう船の上でしょう。クルーやスタッフの飛行機チケットは格安チケットなので、直前のキャンセル変更は効かない！ 輸送費など含めると、考えるだけで頭が痛い（涙）。
でも本当に困っているのは、今回のインドネシアでは、MOTECとACDの組み合わせのテスト等、ラリーチャイナへ向けてかなりのテストメニューがあったことです。つまり、まったくテストができずに本番を迎えることに。
コラムの続きは45号／93ページで！
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長瀬 努
Nagase Tsutomu
クスコワールドラリーチーム監督
昭和36年7月26日生まれのO型。群馬県出身。1989年キャロッセに入社し、メカニック・営業・開発工場工場長を経て現在代表取締役社長。ドライバーとしては、全日本ジムカーナC1クラスの90年92年99年で全日本チャンピオンを獲得。好きな食べ物は高カロリーな食品で、嫌いな食べ物はヘルシーな食品とわかりやすい。