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三菱大好き編集部員ツチヤが送るなんでもイベントレポート!

2011/04/01

東日本大震災

このたびの東北地方を中心とした大震災により被害を受けた皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

3月11日、編集部のある東京渋谷区でもボクがかつて経験したことのない大きな揺れが起きました。とにかく長い時間強い横揺れが続き、ものすごい恐怖でした。

私事ですが、プロフィールにもある通り福島県の出身です。会津の実家には家族がいますが、幸い全員無事でした。親類や地元の同級生も確認できる範囲ではみんな無事ということで少しほっとしました。いわきの知り合いもとりあえず無事でした。しかし、報道でもありましたが震災当日や前後は猛吹雪でした。道路は陥没し、年季の入った木造の実家は家具とともに少なからずダメージを受けたとのことで、家族は毎日続く強い余震と寒さの中での片付け作業に心身ともに疲れきっている様子でした。

ところで、国内外のメディアで「日本人の秩序のよさに感銘をうけた」というニュースをよく目にします。正確には「東北の方の秩序のよさ」だと思います。あそこの家は日中お年寄りと小さいこどもしかいないから見てくる。と、いう風に地域ぐるみの付き合いが確立されているところが多くあります。変な話、顔や名前を見れば、だいたいどこのどちらさんか分かるんです。

電気・ガス・水道が正常なのにコンビニ、スーパーから商品がなくなる。「水道水に放射性物質」と言われれば一瞬にしてミネラルウォーターがなくなる。これだけ電車とバスが張り巡らされているのにガソリンスタンドで罵声が飛び交う。賃貸だらけで周りはあいさつすらしたことのない人ばかり。「いざとなればうまくやる」とも思うかもしれませんが、その「いざ」が来た時、実際冷静でいられるか正直ボクもわかりません。東京の人口1300万人の見知らぬ人同士が、極限状態で助け合うことができるだろうか。

東京は現在、テレビ番組はいつも通りお笑いやバラエティが流れていますし、生活もすっかり元通りです。でも、計画停電と節電運動で昼間は照明を落とし、夜は以前よりかなり暗いです。渋谷駅前も巨大モニターや電飾などが消灯し本当に暗くてびっくりしました。「放射能雨」も実はちょっとだけ怖いです。なので東北地方に今起きていることを忘れたことはありません。みんな常にニュースを気にしています。

ボランティアとして現地に赴いたり、多額の募金をすることは本当にすばらしいことだと思います。でも自分を含め、ほとんどの人がそうできるかというと残念ながら無理です。ではすべての人ができることとはなにか、「忘れないこと」だと思います。忘れて関心がなくなってしまったらそれ以上できることもできなくなってしまう。

当たり前のことをえらそうに言ってしまいました。計画停電終了との報道もあります。ボクらの生活はどんどん快適に戻りつつあります。どうか忘れないで下さい。

土屋光司

土屋光司
Tsuchiya Koji
ランエボマガジン編集部員

昭和60年5月29日生まれのO型。福島県出身。地元の工業高校を卒業後、愛知県岡崎市にあった三菱自動車整備専門学校へ入学。2級整備士の資格を取得後上京し、三菱ふそうのディーラーへメカニックとして入社。営業職も経験し、2010年6月にランエボマガジン編集部へ。小学生の頃ハマっていたミニ四駆の大会でもらった景品が偶然エボⅢのプラモデルで、一番最初に覚えた車種。それから徐々にエボ&三菱好きに。三菱整備学校へ進学を決める時はリコール問題まっただ中で、高校の校長先生から「こんな時に三菱に行きたいとは、何を考えているんだ!」と怒られて、悔しくて悔しくてしょうがなかったことが忘れられない。現在はとにかく仕事の上達を目指し、あこがれのエボを手に入れるために奮闘中だ。

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