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三菱大好き編集部員ツチヤが送るなんでもイベントレポート!

2012/2/14

今年も恒例の東京オートサロン開催!
常連ランエボ勢ももちろん注目の的だ

年の初めの風物詩、チューニングカーの祭典「東京オートサロン」が、今年も幕張メッセにて開催されました。クルマ好きのみなさんなら行ったことがある人も多いのではないでしょうか。

毎年感じるのは、「本当に自動車業界って不況なの!?」って思うくらいの盛況ぶり。広大な幕張メッセの会場を埋めつくすカスタムカーやチューニングカーも大迫力。

残念ながら、三菱自動車の出展は見送られましたが、ランエボの人気は依然健在で、今年も多くのチューニングランサーが展示されていました。順不同で紹介していきたいと思います。

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まずは、「VOLTEX」ブースのサイバーエボ。2010年、2011年とオーストラリアで開催された「WTAC」という、いわばチューニングカー世界最速決定戦で2年連続チャンピオンに輝いた伝説のクルマです。

大迫力のフェンダーやカナードに圧倒されますが、ボディを切った貼ったせず、あくまでも「チューニングカー」の域で仕上げることにこだわっているそうです。

VOLTEX製のエアロパーツは風洞実験を重ねて煮詰めた、いわば機能美の塊です。フロントリップ両端の円すい状のパーツは、ワイド化したトレッドによって抜けの悪くなったホイールハウスやサイドにかけての圧力を有効に逃がすために新設したもの。また、サイバーに取り付けられたこれらのエアロパーツは市販を前提として開発されているため、同じものを入手できるのも驚きです。

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VOLTEXブースに併設されていた「ココアシステムズ」の電子制御コントロールパーツ。エボⅩの複雑な電子制御を独自に解析し、制御プログラムを組み込んだコントローラを開発しています。

写真左側が「SST・ASC・ICWS自動復帰装置」。スポーツ走行時に欠かせない、SSTのS-SPORTモード、スタビリティコントロールのOFF、インタークーラーウオータースプレーのON状態をキーOFF後も自動的に保持(復帰)するコントローラーです。ちょっとマニアックですが、あるようで無かった、画期的なパーツです。

右側は、現在開発中の「ACD/AYCコントローラ」。純正ECUをそのままに、効きをコントロールさせるいわばサブコンのような役割りを果たします。加速・減速・旋回それぞれの状況で効きをセッティングできるので、「立ち上がりで安定させるためにロック率を上げたら、突っ込みのアンダーがキツくなった」などの問題を解消できるスグレモノ。現在は細かい制御の部分を煮詰めている段階なので、春か夏くらいには完成する見込みだそうです。

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続いて「ガレージGフォース」のエボX。同社はエボIから歴代すべてのエボのチューニングに深く携わり、知識&技術の高さは一級品。もちろんエボXに関しても例外ではありません。

今回展示されていたのはSST仕様の車両。注目は「バリス」製の新作フェンダー。片側35mmワイド化されており、迫力のボディを実現しています。デザインもナチュラルかつ細部まで凝った造形でかなりカッコいいです。

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Gフォースブースに展示されていた単体の4B11エンジンと、そこに装着されている、AMS製の巨大なタービンがただならぬ存在感を放っていました。同社ではAMSの正規取り扱い店となったので、気になる人はチェックしてみては。

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こちらも有名、KansaiサービスのエボX。ユーザー目線で開発し、サーキットでの速さはもちろん、ストリートでの快適性も持ち合わせるマシンメイクが魅力です。

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「BLITZ」のブースにもエボX。注目は一般初公開の新作フロントバンパーです。同社はエボX以外にも、GVBインプレッサやコルトバージョンRなどが展示されていて、全車に同じデザインのエアロが組み込まれていました。グリルやバンパーサイドのエアアウトレットなど、車種に合わせて設計されており、どのクルマにも抜群のマッチングを見せています。デイライトのあり無しも選択できるそうです。

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コンパクトスポーツ界のエボといえば、「コルトラリーアートバージョンR」。こちらもBLITZからの登場。ランエボ同様、新作エアロを装着しています。純正のオーバーフェンダーを付け替えるタイプで、バンパーには取り付け穴が用意されている親切設計です。

BLITZのコルトRはエアロだけではなく、エンジンパーツも充実。新開発のハイフロータイプのタービンをはじめ、書き替えタイプのエンジンECU、むき出しのエアクリーナー、専用設計の前置きインタークーラー&パイピング、オールアルミラジエターなど速さを追求するためのパーツが満載です。

このタービンは、手軽なボルトオンタイプでありながら、インジェクターやECUセッティング次第で240馬力以上の高出力を実現できるといいます。開発担当者は、「このクルマはエンジンが鉄ブロック製でパワーが出しやすく、かなりの潜在能力を秘めていると思います。まだまだ開発していきたいですね」と話していました。

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エアロテック・ジャパンのオリジナルブランド「乱人Black Edition」のエアロを装着した華やかなエボX。こちらは全日本ジムカーナ選手権で活躍している現役マシンです。

ドライバーの中嶋さんは、オートバイでのレースをはじめ、インプレッサやランエボを乗り継ぎ長く競技に携わってきたベテランドライバー。足にハンデを持ちながらも、エボXを両腕だけで操作できるように改造。ステアリングには片手で操作できるグリップを装着し、左下のレバー(シフトレバーとステアリングの間付近)でアクセル、ブレーキ、サイドブレーキを操作します。前に押してアクセル、手前に引いてブレーキという具合。サイドブレーキはレバー上面のボタンを押すことで、圧縮エアを介しブレーキシューを作動させる仕組みです。中嶋さんは、「通常のクルマ同様、自由自在に操ることができます」と自信を見せました。これからさらなるチューニングとセッティングを煮詰め、今シーズンの開幕に備えるそうです。今後の活躍に期待です。

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「ハセプロ」ブースには、全身をマジカルカーボンで包んだ全日本ラリー参戦車を展示。2011年シーズンは2台体勢で全戦に出場、総合4位と5位を獲得するなどの活躍を見せたマシンです。

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ランエボ以外の三菱車。「データシステム」のi-MiEVです。フロントノーズやドアミラーに取り付けられたカメラによって、ひとつのディスプレイ中にマルチ表示が可能になるシステムを開発中とのこと。運転席に座ったまま、手元のスイッチで各カメラの表示を切り替えることができ、死角をなくして安全なドライブに寄与します。

「ピットロードM」のGTO。多くの35GT-Rがひしめくなか、長年GTOにこだわり続けるショップです。スープラなどの大排気量ハイパワーターボ車が姿を消していくなかで貴重な存在です。三菱好きのボクにとってはこういうのがたまりません。

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番外編。幕張メッセに隣接する「ホテル ニューオータニ」にて、ホイールメーカーの「AME」によるプライベートショーも行われていました。

そこに展示されていたのは、サイバーエボのチューニング&メンテナンスを担当するアンリミテッドワークスのエボX。同ホテルのシェルハウスというスペースには、10台ほどのカスタムカーが展示されていて、どれも雑誌などで見たことあるようなド派手なクルマばかり。オールペン当たり前、ツラウチ当たり前、地面すれすれ当たり前のようなカスタムカーが並ぶなか、入り口付近のもっとも目立つ位置に配置されているアンリミのエボXは威風堂々という感じで力強く感じました。

チューニングカーからはじまったオートサロンですが、今やエコカーやハイエースなどのカスタムカーが半分以上を占めています。でもまだまだチューニングカーの元気も衰えていないことを確認できました。

ランエボをはじめとした多くの三菱車も、スポットライトを浴び活躍している姿にも安心。ラリーやレースでの活躍の場が減っても、やっぱり「速いクルマ」はみんなに長く支持される、とあらためて認識できました。

今は電気自動車という新ジャンルで大攻勢をかけている三菱ですが、またいつか「新しいランエボ」をひっさげて華やかな舞台へ戻ってきてくれると信じています。

ということで、東京オートサロン2012・ランエボ編でした!

土屋光司

土屋光司
Tsuchiya Koji
ランエボマガジン編集部員

昭和60年5月29日生まれのO型。福島県出身。地元の工業高校を卒業後、愛知県岡崎市にあった三菱自動車整備専門学校へ入学。2級整備士の資格を取得後上京し、三菱ふそうのディーラーへメカニックとして入社。営業職も経験し、2010年6月にランエボマガジン編集部へ。小学生の頃ハマっていたミニ四駆の大会でもらった景品が偶然エボⅢのプラモデルで、一番最初に覚えた車種。それから徐々にエボ&三菱好きに。三菱整備学校へ進学を決める時はリコール問題まっただ中で、高校の校長先生から「こんな時に三菱に行きたいとは、何を考えているんだ!」と怒られて、悔しくて悔しくてしょうがなかったことが忘れられない。現在はとにかく仕事の上達を目指し、あこがれのエボを手に入れるために奮闘中だ。

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