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エボを楽しく速く進化させるチューナーの日頃の考え方、仕事への取り組み方を知る

ガレージGフォース 田澤 尚久

「同じお金をかけてチューンするなら、
ビジュアルよりも中身で勝負したい」

こんにちは、ガレージGフォースの田澤です。ボクは、この業界へ入る前は弁護士の事務員をしていました。事務員といっても運転手と裁判所への書類提出や検察への事件記録や調書の謄写などの外まわりが多く、答弁書などの書類作成を担当するまでには至っていませんでしたが、司法書士を目指して勉強もしていました。

人生とは面白いもので、そのまますんなりとはいかず、結局転職。そしてこちらの業界に入ってきたのです。輸入車の販売と修理と競技車両の製作、車種問わずのチューニングをメインで行っているところで、ボクはチューニングと競技車の部門に配属となりました。

まったくの素人でボルトも満足に緩めることができなかったボクが、2年後には「香港北京ラリー」に出場したアドバンカラーのニッサン240RSの2台のエンジン、シャシーを担当して、見事入賞のお手伝いをするまでになりました。

初めて4G63と出会ったのはギャランでしたが、この会社の在籍時代だけで100機以上の4G63のポート研磨と組み込みを経験しました。先輩からは「交換屋になるな」と教えられ、具合の悪いものをただアッセンブリー交換するのでなく、分解して原因を解明した上で修理をするのが当たり前となりました。

こうした経験が今にも生かされていると思います。簡単になんでも交換する気になれず、同じ50万円かけるならビジュアルよりも性能を優先し、パーツの善し悪しを見極めてお客様にムダなお金を使わせないようにしています。

ですから逆に「●●ください」と来店されても、「効果がないからやめたほうがいいですよ」と言ってしまうこともしばしば。このへんが儲からない理由かもしれませんが、このスタイルだけはやめられませんね。

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