今回はオーリンズレーシングの、両エースドライバーについてお話しましょう。さっそくですが、中谷&木下両選手のことを、みなさんはどんな性格だと思いますか?
一般的には中谷明彦=クレバー・理論派・繊細、木下隆之=兄貴肌・陽気・ヤンチャと称されるケースが非常に多いのですが・・・。
中谷選手はみなさんが思い描いているとおり正に理論派で、そのセッティング能力の高さはS耐での予選結果がすべてを物語っています。
練習走行のとき、マシンが今回のコースに合っているかを瞬時に見極め、ピットインするまでにその状況を分析。ピットに戻ると、前後車高のミリ単位での変更やバネレート、はたまたエンジンミクスチャーや電子デバイスのアレンジ、減衰ダイヤルの調整まで細かい要求が出されるのです。
続いては木下選手。ミラーグラスを欠かさないヤンチャ?な彼は、そのキャラクターからか他チームの選手とも仲がいいですね。またとくに金曜日の練習走行時間は大半を中谷選手が使うため、サーキットにいながらにして消息不明になることも・・・。
さあ木下選手に乗ってもらおうと思っても、はてさてどこへやら。もっとも最近では、彼の行動パターンは大体読め、どこのテントに入り浸っているか、すぐにわかるのですが(笑)。
CT9A最後となる今シーズンは、チームプレーに徹してきた木下選手とチームの牽引者として君臨してきてくれた中谷選手とともに、スタッフ全員頑張ります!
ここで掲載している内容は、エボマガ31号(91ページ)にて詳細を掲載しています。「もっと読みたい!」というひとは、ぜひ本誌もチェックしてね! »
山田基裕
Yamada Motohiro
スーパー耐久レース オーリンズランサーチーム監督
オーリンズランサーチームを指揮し、2006年はSTクラス2のシリーズチャンピオンに輝く。チームのドライバーは「不動」と言われる中谷明彦選手と木下隆之選手。このふたりの有名ドライバー陣を巧みにコントロールするさまは見事というよりほかなく、レーシングチームの監督が天職なのでは?と思わせるほどの立ち回りぶりを発揮する。2007年も引き続き同チームにて参戦決定。